Silenzio - 無言 -
争いごとが嫌いだったあなた。
どんなに自分が正しくても、どんなに否定されても、
そして、どんなに人に騙されても、
相手を攻撃することなく。
ただただ、身を引くことが多かったあなた。
それは、沈黙とともに。
いつも人が良すぎて、損ばかりしているあなたに文句を言うときもあった私。
今、ようやく、あなたの気持ちがわかった。
私も、こうして、沈黙を貫くことにする。
深い悲しみとともに。
あれから5年
あれから5年。 5年前と同じように、寒い雨が降り続く。 今でも覚えている。 あの時のことを。 いつもは、思い出さないようにしているのに。 結局、悲しみが消えることなどなく。 ここ数日、ミラノで、魔法のような、愛情溢れる時間を送っただけに。 今日、今この瞬間、孤独感のどん底に陥る。 そして、ここ数日外していた結婚指輪をまたはめる。 泣いてなんかいられないのに。 前だけを見て、やるべきことに集中しないといけないのに。 あなたは、今何を考えているの。 今の私をどう思っているの。 誇りに思ってもらえるように、そして、悔しいからこそ、あなたの分も幸せになるために、歩いているのに。 こうして、立ち止まってしまう。 そして、あの瞬間、最後の最後まで、私のために生きたあなたのことを思い出す。
コメント
コメントを投稿