思いがけないあなたの言葉

 あなたが最後に使っていた携帯電話。

データをすべて消去していたら。

見つけた、懐かしいあなたの手書き。

そこには、

私とチワワのプーパへ、チャオと呼びかけ。

もう一つのファイルには。

いつもの愛称で、私に呼びかけ、

愛している、

Ti amo

と。

日付は、2019年10月9日。

長期入院から退院し、最後に家に帰ってきた当時かと。

きっと、このソファーに座りながら、

携帯の付属のペンを使い。

そんなあなたの姿を想像しながら。

まるで、天国のあなたから、手紙を受け取ったような気分。

そして、私たちの歌である、Jovanottiの"A Te" を、

あなたの位牌を胸に抱きしめながら、一緒に聞く。

それは、今までのように、あなたがいなくて寂しいからでなく、

あなたに愛されてきたことへの誇り、感謝の気持ちとともに、

今後、前を向いて歩くことを、あなたに誓い。

あなたは、遠くに行ってしまったことを実感しながらも、

とても近くに一緒にいてくれている感覚を覚えながら。





コメント

このブログの人気の投稿

あれから5年

まだまだ