タイミングの悪さのパラドックス(逆説)
タイミングの悪さは良さでもあり。
会うべくして出会った、私たち。
そのタイミングは、遅すぎたかのようにも思えるけど、完璧なタイミングだったかのようにも思える。
もし、私たちが、2-3年早く出会っていれば。
そんな話も、何度もあなたとした。
2-3年早く出会っていれば。
あなたの息子のマテオも交通事故を起こさずにいたこと。
それは、あなたの友人や親せきたちからも、
”もっと早くイタリアに来てくれれば、生きていたことだろうに”
と言われた。
そして、あなたも、健康を害することなく。
そして、私も、まだ妊娠できる身体で、あなたが望んでいた、私たちの子供を授かることができたことだろう。
あなた、私、マテオ、そして、私たちの子供、犬たち。
愛情たっぷりの、幸せな家族を築くことができただろう。
現実は。
マテオがいなくなり、苦しみ続けたあなた。マテオがいなくなってちょうど10年後に、マテオの元へ旅立ったあなた。
私は一人となり。
あなたがいない今、さらに愛を学び。
短かったけど、たくさんの、本物の愛情で、私のことを愛してくれたあなた。
来世では、早く出会うことを、何度となく約束をし。
私が、あなたのように光の旅に発つときには、あなたが早く私を見つけて、迎えに来てくれるはず。
それは、愛は永遠だから。
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