2022 パスクア(イースター)
あなたがいなくなってからは、週末やお祝い事が嫌いになっていたけど。
こうして時間が過ぎ、過ぎれば過ぎるほど、私の中であなたの存在が大きくなる。
時には、私にアドバイスしたり、私の中で、私を守ってくれるあなた。
そんなあなたと私の最後のパスクアは。
あなたは、パスクアを楽しみにし、退院を願い、私をリグーリアの海に連れていきたく。計画を立てていた。そして、その時に私に履いてほしいと思っていた、バレンシアガの黒のミュールを病院の病室から、インターネットで、ミラノのバレンシアガへ予約をしていた。
いつも私のことを考えてくれていたあなた。
結局、パスクアに退院することはできず、私たちのリグーリア計画も流れてしまったけど。
あなたの思い、あなたの愛だけが、私の中に、永遠と生きる。
今日は、パスクア。
以前のように、料理をしたい気分になり、あなたが好きなラザニアを作り。
もちろん、あなたが好きだったように、ミートソースより、ベシャメルソースを多めにしてクリーミーに。
そして、美味しそうに食べていたあなたの姿を思い出しながら、アーティチョークを調理した。
最近、特に、あなたに守られている気がして、愛の深さに気づく。
あのときは、ただの日常のことだったことが、今となっては、とても懐かしくも、貴重な時間だったことに、思い知らされ、もっとあなたに感謝の気持ちを伝えたかったと、今更ながらに、悔しく、申し訳なく思う。
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