あなたの存在

 2019年1月下旬のことを思い出し。

友人夫妻とミラノの美味しいピッツェリアへ。

予約ができず、いつも行列を作っているピッツェリア。

寒い夜、たくさんの人だかりの中、私たちも待ち。

店員から、ミニカンノーリなどを、サービスされ。

その日は、寒く、主人が風邪をひいてしまってはどうしようと、

それだけが心配だったのに。

逆に、私が珍しく、体調を崩し。

次の日から、高熱。咳が止まらず。

そんな私を、看病する主人。

主人は会社に行き、私はベッドで一日を過ごし。

主人が元気だということ。

そんな、ちょっとしたことに、幸せを感じ。

薬局へ駆け込み、薬を買いこみ。

結局、医者に診てもらう必要があり、医者に連絡したり、同行してくれたり。

栄養をつけるようにと、食欲が全くないのに、ミネストローネや白身魚を作ったり。

そして、2020年8月下旬。

体調を崩し、3日、ベッドで過ごし。

彼はいない。

実際には存在しないけど、私の中の彼が、

”病院へ行こう”

と。

結局、病院へ駆け込み。

いつもの、救急病院へ。

主人があの病院で、亡くなってから、病院の前さえ通ることすらできなかった。

それなのに、不思議。

何かが吹っ切れたかのように。

そして、去年の8月の悪夢の始まりであった、救急病院なのに、なぜか、気持ちが強く、穏やか。

今月、8月を迎えた際に、主人の去年の痛みや苦しみが、更に、私の中で、再生され、頭も気持ちも壊れそうだったのに。

主人が、更に遠くに行ってしまったというようでもあり、私の中で同化されているかのようでもあり。

変わらず、私の中で、主人がささやく。





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